BLOG

工場のトランス(変圧器)交換時期の見極め方|富士市の電気工事専門会社

工場のトランス(変圧器)交換時期の見極め方サムネイル
 

工場やプラントで使われるトランス(変圧器)は、電力を安全に変換するために欠かせない重要設備です。しかし「いつ交換すればよいか」「費用や工期はどれくらいかかるのか」と悩まれる設備担当者様は多くいらっしゃいます。本記事では、静岡県富士市を拠点に製紙工場・製造工場の電気設備工事を手がける株式会社イクデンキが、トランスの交換時期の見極め方から費用相場・工事の流れまでわかりやすく解説します。

 

 

執筆者プロフィール

株式会社イクデンキ
静岡県富士市にて、1970年創業・1990年設立の電気設備工事専門会社です。建設業許可(静岡県知事許可 第26915号)および登録電気工事業者(静岡県知事届出 第700994号)を取得。製紙工場・大型プラントを中心に、ケーブル敷設・キュービクル工事・トランス据え付け・幹線工事など幅広い電気設備工事を手がけ、創業から50年以上の施工実績を有します。対応エリアは愛知県以東(福島県まで)と広く、富士市・沼津市をはじめ各地の製造施設からご依頼をいただいています。

 

トランス(変圧器)とは?工場における役割

トランス(変圧器)とは、電圧を使いやすい値に変換するための機器です。電力会社から工場に送電される電気は6,600V(高圧)でキュービクル(高圧受電設備)に引き込まれますが、工場内の機器の多くは200Vや100Vで動作します。この電圧を安全に変換する役割を担うのがトランスです。

製紙工場をはじめとする大型製造施設では、抄紙機・大型モーター・生産ライン設備など大量の電力を消費する機器が多数稼働しています。トランスが正常に機能しなければ生産ラインが停止するリスクがあるため、設備の安定稼働を維持するうえでトランスの状態を日常的に把握することが非常に重要です。

キュービクルとトランスの関係

キュービクル

キュービクルとは、受変電設備をひとつの金属製の箱にまとめた装置で、その内部にトランスが収められています。「キュービクルごと更新する」「トランス単体を交換する」では費用も工期も大きく異なります。現状のキュービクルにまだ寿命があれば、トランス単体の交換で対応できるケースが多く、コストを大幅に抑えられます。まずは専門業者に現地調査を依頼し、最適な対応方法を確認することをおすすめします。

 

トランスの耐用年数と交換推奨時期の目安

トランスの耐用年数は、国税庁の減価償却資産の耐用年数表において「電気設備(蓄電池電源設備以外)」として15年が定められています。ただし、適切なメンテナンスを継続している場合は20〜30年以上使用されているケースも珍しくありません。一方で、耐用年数を大幅に超えた使用は故障リスクや電力効率の低下につながるため、計画的な交換を検討することが重要です。

区分
法定耐用年数
交換推奨の目安
トランス(変圧器)
15年
20〜30年(要点検)
キュービクル付属保護装置類
15年
15〜20年
高圧ケーブル(CVTケーブル等)
15年
20年前後

「参照:国税庁 減価償却資産の耐用年数」

なお、日本電機工業会の技術資料(JEM-TR171)では油入変圧器の付属品について交換推奨時期が定められており、絶縁油や付属品の状態を定期的に確認することが推奨されています。設置から年数が経過している設備は、年次点検のタイミングで専門業者に状態を診てもらうことをおすすめします。

 

交換が必要なサインを見逃さないために

日常点検で気づける異常サインを把握しておくことで、突発的なトラブルを未然に防ぐことができます。以下の4つのサインはトランスの劣化・異常を示す代表的なケースです。日頃から設備担当者が意識して確認しておくことが重要です。

① 異常な音・振動

症状:通常よりも大きなうなり音や振動が発生している。

考えられる原因:鉄心や巻線の緩み、過負荷状態による異常振動。早期に専門業者へ診断を依頼することをおすすめします。

② 焦げた臭い・変色

症状:絶縁物の変色や焦げたような臭いがする。

考えられる原因:絶縁物の熱劣化や部分放電の可能性。放置すると絶縁破壊・火災事故につながる危険があります。

③ 油漏れ(油入式の場合)

症状:トランス本体やパッキン周辺から絶縁油が染み出している。

考えられる原因:パッキンや付属品の劣化。絶縁油が減少すると冷却・絶縁機能が低下します。

④ 過熱・温度計の異常値

症状:ダイヤル温度計や油面温度計が規定値を超えている。

考えられる原因:過負荷運転や冷却機能の低下。アラームが鳴った場合はすぐに専門業者へ連絡してください。

「参照:三菱電機FA 変圧器の定期点検について」
 

トランス交換工事の費用相場

トランス交換工事の費用は、工場の規模・トランスの容量・キュービクル全体の更新が必要かどうかによって大きく異なります。下表はおおよその目安です。詳細はお気軽にお問い合わせください。

工事内容
費用目安
工期目安
トランス単体の交換(小〜中容量)
50万円前後〜
1〜2日
キュービクル本体ごと交換(小規模施設)
200万円前後〜
1〜3日
キュービクル本体ごと交換(中規模工場)
350〜450万円前後
1週間前後
キュービクル本体ごと交換(大規模製造工場)
1,000万円〜
1〜2週間

※費用・工期は設備の仕様・現場状況により異なります。上記はあくまで目安です。正確な金額は現地調査後にお見積りします。

なお、トランス単体の交換はキュービクル本体の更新と比べて大幅にコストを抑えられる点が大きなメリットです。既設キュービクルにまだ寿命が残っている場合は、まずトランス交換で対応できないか検討することをおすすめします。

 

トランス交換工事の流れと工期の目安

トランス交換工事は事前準備が工期短縮のカギを握ります。突発的な故障による緊急対応と計画的な更新工事では工期や費用が異なるため、劣化サインが出た段階で早めに専門業者へご相談いただくことを強くおすすめします。

工事の主なステップ

①【事前確認・現地調査】設置スペースの確認、搬入経路の確保、PCB(ポリ塩化ビフェニル)混入の有無確認を行います。PCBが混入している場合は専門機関への廃棄手続きが必要です。
②【新トランスの耐電圧試験】新しいトランスが使用電圧に対して十分な絶縁耐力を有しているか確認します。
③【既設トランスの離線・搬出】既存トランスを回路から切り離し、搬出します。工事中は停電が発生するため、生産スケジュールに合わせた工事日程の調整が重要です。
④【新トランスの据え付け・結線】新トランスを設置し、電気的な接続を行います。
⑤【復電・動作確認】全ての接続を確認したうえで通電・復電を行い、正常に稼働することを確認して完了です。

 

工場の休業期間を活用した計画的な工事のすすめ

トランス交換工事は、工事中に停電が発生するため、生産への影響を最小限に抑えることが重要です。富士市・沼津市周辺の製造工場では、年末年始・GW・お盆などの工場休業期間に合わせて電気設備の更新工事を計画する企業様が多くいらっしゃいます。

弊社では事前の現地調査をもとに工程を綿密に組み、工場の休業期間内で工事が完了できるよう計画立案から対応しております。「年末年始の短い休業期間に工事を終わらせたい」「GWに合わせて受変電設備を一括更新したい」といったご要望にも柔軟にお応えします。工期の見通しや段取りについてお気軽にご相談ください。

ポイント

受変電設備は電気事業法により、事業主は電気主任技術者を選任し月次点検・年次点検を実施する義務があります。年次点検(年に1回の停電点検)のタイミングに合わせてトランス交換を行うことで、別途停電の機会を設ける必要がなくなり、生産への影響を最小化できます。

 

施工実績:2日間で完了したトランス入れ替え工事

株式会社イクデンキでは、富士市近郊の製造工場を中心にトランスの入れ替え・電気設備工事の施工実績を積み重ねてきました。年末年始の工場休業期間(12月29〜30日)を活用した施工では、製造工場様のトランス及びフレームパイプの更新工事を2日間で完了。予定以上に作業が順調に進み、2日目のお昼前には工事が完了し、昼過ぎには復電まで済ませることができました。事前の綿密な準備と経験豊富な職人による施工が、スムーズな工期短縮につながっています。

 

まとめ

工場のトランス(変圧器)は、安定した生産活動を支える電気設備の要です。法定耐用年数(15年)を目安にしつつ、異音・過熱・油漏れなどの劣化サインを見逃さないことが、突発トラブルを防ぐ第一歩です。交換時期の見極めには専門業者による定期的な現地診断が有効で、年次点検や工場休業期間に合わせた計画的な工事によりコストと生産への影響を最小限に抑えられます。富士市・沼津市をはじめ静岡県東部〜愛知県以東の製造工場・プラントのトランス交換をお考えの方は、豊富な施工実績を持つ株式会社イクデンキへお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

電気工事業者をお探しの方は静岡県富士市や沼津市などで活動する株式会社イクデンキへ
株式会社イクデンキ
〒416-0946
静岡県富士市五貫島940-2
TEL:090-9339-7565
※営業電話お断り※

関連記事一覧